農林水産業が公開したスマート農業技術カタログから透けて見える近い将来の農業の姿
スマート技術農業カタログが公開されました
農林水産省が募集した、農業に関するロボットやドローン、AI、ICT等の先端技術の提案に対して、198件の技術提案が行われ、8月31日に概要が公開されました。
興味深い技術がたくさん
ドローン、自動運転、センサー周りの技術が多いようで、見ごたえがあります。
私のイチオシは…。
イノシシ追払いドローン!! すごいパワーワード感です。 道民には共感が難しいけど、本州以北では重要ですね。
(道民なら熊追い払いドローン! とか、牛囲い込みドローン! とかいいかも)
旬のキーワードは「効率化」と「自動化」に関わるもの
全件からキーワードを抽出してワード数をカウントすると以下の表のようになります。「自動」というキーワードが多様され、○×ITで今ある作業を楽に…という流れが非常に多いです。 とにかく自動化したい…! という熱い想いを感じますね。
現代の農業の流れ
まず現在の農家は「就業人口の減少」と「高齢者(65歳以上)の割合が増加」の2つがキーワードです。
しかし、新規就農者は一定います。(会社を退職してから実家を継ぐ人が多いとはいえ、49歳以下も2万人程度毎年新規就農しています) 農林水産基本データ集:農林水産省
その受け口として拡大しつつあるのが、農業法人(組織経営体)です。
農業法人の最近の流れは、「大規模化」と「農家のフランチャイズチェーン化(経営・栽培技術と出荷先をまとめて提供)」です。意欲ある農家さんが、会社なら当たり前の経営管理を農業に取り入れ、徐々に家族経営との差別化を図っています。
IT技術の活用状況
先進的な現場で登場するのが、上で紹介したような最新技術達。
今や、畑の水分量や土の栄養構成を自動的にセンシングし、分析結果をもとに何の肥料を追加で施肥するかを指示してくれるようなサービスも増えています。
これまでは大規模に散布するしかなった農薬を、ドローンを活用し、症状が見えている特定の区画の特定の作物にだけ吹きかけるような技術も当たり前に存在します。
海外に目を向ければ、コストの最小化を目的に、まずは土を掘り、パイプを巡らせ、その上から土をかぶせ直し、水・栄養素の提供管理も進んでいます。
まだまだ世界は変わっていきます。ほんの7年前に、こうなるだろうと酒を飲みながら話したら笑われた未来が、現実に来ているんです。ワクワクしますね! まだまだ高い技術達だけど!!!
まとめ
国産野菜、食べましょ! 美味しいですよー!