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50代でセミリタイアできる状態になる事を目指す30歳が、人生を楽しむために奮闘する記録

「最上のほめ方 自己肯定感を高める4つのステップ」は育児本の顔をした、人材育成本だった

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うちの子どもが再来月に生まれる予定なので、妻と私で色々と子育て本を購入して読み漁っています。

そんな中で本日読んだのが「最上のほめ方 自己肯定感を高める4つのステップ」です。

著者について

著者は「ほめ育」を推進している人材コンサルの原邦夫(ほめるセミナー・ほめる研修プログラムのスパイラルアップ(代表・原邦雄))さんと幼児教育コンサルティングを本業にする八田哲夫(日本経営教育研究所)さんです。

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左:原邦夫 右:八田哲夫

昨今は組織論においても個人の「幸せ」や自立を主題にした人材育成論が増えており、その流れを組んだ本のように感じられました。本書の後半で推奨されている、家族の中での「理想の家族像」や、「やりたい事」の共有というのは、パーパスマネージメントで「仕事における幸せ」を形づくる4つの要素とされる、①Purpose(存在意義) ②Authenticity(自分らしさ) ③Relationship(関係性) ④Welnes(心身の健康)を家族それぞれが意識し、向上させる手法でもあります。

筆者の主たる主張

  1. 環境の変化が激しい現代では、自立して自分で考えられる子どもに育てる必要がある
  2. 自立した子どもに育てるために効果的に「ほめる」を活用しよう

具体的な手法

1.子どもの自立を邪魔する言葉は言わない
2.子どものタイプに合わせたほめ方を活用し、自立をうながす
3.親も自分をほめて自己肯定感を高める
4.親子でほめ合い、自己肯定感と親子の信頼関係を強化する
5.家族それぞれの理想の家族像や、頑張っている事を共有し、助け合う

まとめ

「自立」がメインテーマであり、その手法として「ほめる」をどう活用するかがよく分かる良書でした。
内容も押し付けがましくなく、すっと理解できるものですので、ほめて伸ばしたい方におすすめです。ついでに、今どきな若者の後輩育成に悩んでいる人にも示唆を与える内容なので、子育て世代に限らず読む価値がありそうです。

子育てカテゴリの本なので違和感があるかもしれませんが、「自立」した社会人に育て上げたいのは皆さん同じ想いですし、パーパスマネージメントに代表される、新しい組織論ともマッチした内容ですので、「子育て本でしょ?」という色眼鏡をかけずに読んで頂ければと思います。

参考:マインドマップ