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50代でセミリタイアできる状態になる事を目指す30歳が、人生を楽しむために奮闘する記録

企業が求める「価値創造型」のIT人材をIT人材白書から読み解く

2018年も終わりが迫る中で何なのですが、仕事場の急変もあったことから、転職も含めて将来のあり方を色々と考えさせられております。

そんな中、相変わらず「白書」のたぐいは読み応えもあり、非常に勉強になります。
本日はIPAが発行する「IT人材白書」を少し見てみます。

私は事業会社の IT部門に勤めています。多くの会社で IT 部門はその必要性を問われている状況です。 そのことは以下の図を見ると歴然で、これまで求められていた「今」を守るための課題をこなしていく、課題解決型の IT人材から、 業務を推し進めるられる攻め(価値創造型)の IT 人材が求められていることが見て取れます。
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この図におけるユーザー企業にとっての価値創造型と課題解決型の定義は以下の通りです。 正直現場の人間からすれば調子のいい話だと思いますが実際に事業会社の社長にインタビューをすればこういった人材が求められているわけです。 f:id:aratsu:20181224211941p:plain

では価値創造型の人材にはどのようなスキルが必要なのでしょうか。これも同じようにインタビューによって明らかになっています。 スーパーマンを求めるなら金を出せって気もしますけどね…。 f:id:aratsu:20181224212015p:plain

価値創造型と課題解決型にのIT人材に求められる能力は、企業経営者から見た時に質的な能力の不足としても現れます。
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これまで企業の iIT部門に求められていた、自社のIT業務に関わる知識ですとか、経験をベースした問題解決力といったものから、独創性・創造性・新しい技術への興味関心そしてそれを実装できるトータルコーディネート力、そういったものが求められていることが分かります。

現代の企業は価値創造型に関わる IT人材を求めており、逆に言えば、そのような人材でなければこれからの時代はある程度の収入が得られる職を得ることが難しくなるのかもしれません。

少々嫌な話ではありますが、明確にどのようなIT人材を必要としているかを定めている企業では、明らかに「価値創造型」のIT人材の採用を増やしており、相対的に「課題解決型」のIT人材の仕事は減っているわけです。
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企業では価値創造型の IT人材の質的な不足が叫ばれいるそうですが、じゃあ企業が どのような手を打っているのかと言うと、ほとんどの企業は何もしていません。こんな状態で質が足りないと言われても正直ふざけるなという気持ちなのですが…。

会社に何かを求めても仕方がないので、自分で学び、そのようなスキルをつけていくしかないのでしょう。まあ、時代とともに必要とされるスキルが変わりすぎるので、何が本当に必要なのかは私もよくわからないのですが。
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繰り返しますが、どこの会社もIT人材は質的に不足しているそうです。
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しかもその不足感は年々増しています 。
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それなら待遇を良くするなりなんなりすればいいのにって思うんですけどね …。 実態は、事業会社ではコスト扱いですから。

biz-journal.jp

本日の結論は、高い技術力を持ち、独創性・創造性にあふれた仕事ができる人材が質的に不足しており、企業には求められていますよ! でも企業ではそんな人材を育てるための仕掛けは無いので、自分で這い上がるしかないんですよーって感じでしょうか。

今ひとつ、自分がどんな道を選んでいけばいいのか分かりませんね…。