日本のコーヒーブームはセブンカフェが作ったものでは無いし、喫茶店が減ったのもセブンのせいでは無いようだ
知り合いのコーヒーショップで話を伺ったのですが、平成25年に発売始まったセブンカフェで、若い客層がコーヒーに興味を持ったことで、お客の幅が広がったそうです。
たしかに、セブンカフェの登場で世間のコーヒー事情は大きく変わった気がします。安く・美味しいコーヒーが手軽に飲めるようになりましたよね。
ところが統計を見る限り、日本におけるコーヒーの消費量は平成8年からほぼ一貫して伸び続けており、セブンカフェによって大きく市場拡大したとは言い切れないようです。
どちらかと言えば、人口減少や消費の縮小をものともせず、伸び続けるコーヒー市場の波をセブンカフェが的確に捉えたという方が正しいようです(以下図棒グラフ)。
これとは対象的に店舗数を減らし続けているのが喫茶店です(以下図青線)。
出典:全日本コーヒー協会
ただ数を減らしているのは個人経営のお店なようで、法人経営の店舗数は横ばいの状況です。
他の産業でも見受けられますが、個人経営の店舗が淘汰され、効率的な経営をしている法人店舗にとって変わられる…そんな様子が見えますね。
個人店舗が生き残るには、法人店舗に対抗できうるだけの魅力が必要になります。
それは地域との密着だったり、特別な体験だったり、うまいサイドメニューだったり、明らかに美味しいコーヒーだったり…。
アルバイトに任せた店舗作りでは真似できない、強みを持った個人店舗と、法人だけが生き残るのが日本の将来のコーヒー業界かもしれません。
それにしても、人口減でも消費が増え続けるコーヒー市場、恐るべしですね!